アレルギー性鼻炎の辛さはかかっている人でないとおそらく理解できないでしょう。
それほど厄介でしんどいものです。
コレで苦しんでいる人はなんとしてでも治療したいと願っているはずです。
多分、おそらく、いや絶対にいろんな手段を講じてきているはずです。
しかし思うように完治しない・・・というのが現状ではないかと思われるんです。
そこで、アレルギー性鼻炎の治療には手術が良いのか、薬か、漢方がいいのか?
それぞれの良し悪しを考えてみることにします。
アレルギー性鼻炎の治療を手術ですると?
よく知られているアレルギー性鼻炎の治療に、レーザー治療があります。
レーザー治療は入院の必要性がなく、日帰りの手術でできますし、痛みを感じることなくできる手術であることから、現在、とても注目を集めている治療法なんです。
レーザー治療とは、鼻の粘膜にレーザーを照射して変性させる治療法です。
レーザーを照射すると鼻の粘膜の組織が鈍くなることから、
アレルギーを起こす原因のアレルゲンによる反応を抑えられることが出来る治療法です。
更に詳しく言うと、レーザー治療の良いところは手術の時間が短くて済む事が挙げられます。
ですから日帰り施術が可能になることで注目を浴びているの理由としてあげられます。
また、局所麻酔はするものの、痛みや苦痛をほとんど感じず、出血することもないため、
子供さんや年配の方にも有効な治療方法なんです。
ただ、完全に治癒できるものではなく、効果や持続力には個人差があるようです。
アレルギー性鼻炎の症状は、何度も書いてきたように、鼻水や鼻づまり、くしゃみなどの鼻の症状が一般的です。ただ、人によっては、目のかゆみや喉の痛みなどの症状も見られます。
ですから、レーザー治療をしても症状の全てが改善される訳ではないのです。
さらに、アレルギー性鼻炎に副鼻腔の炎症が合併している人には、一度レーザーを照射しても効果は期待できないために、2~3回繰り返して行う人もいれば、一年後にまた行う人もいます。
レーザー治療は有効な治療法である反面、効果や適性には個人差がありますので、
あなたの症状に適した治療方法であるかどうかは専門医と相談の上取り入れられることです。
レーザー治療意外にも、
凍結手術や電気凝固術、および、アルゴンプラズマサージェリー、化学焼灼術、下甲介粘膜切除術などで治療することも可能です。
これらの手術を行うのならば、どんな手術を行うかなどは、自分の症状や体質、生活を考慮した上で判断する必要があるので専門医と納得いくまで相談されたほうが良いと思います。
症状がわかるのはあなたですからね・・・
アレルギー性鼻炎は薬で治療できるの?
結論からいうと、残念なことに、
現在のところ、アレルギー性鼻炎を完全に治す治療薬は開発されていません。
したがって、アレルギー性鼻炎の薬物療法は、
症状を抑える対処療法のみということなんです。
対処療法を解りやすく説明すると、
薬を服用しながらアレルギー性鼻炎の症状を抑えながら、なるべくアレルギーの原因物質との接触を避けるようにするというのが対処療法の基本です。
アレルギー性鼻炎に処方される薬には、様々な種類があります。
例えば、眠気を催す作用がある抗ヒスタミン成分の入った薬を処方された場合は、
服用後の数時間は自動車の運転や高いところでの作業を控えなければ危険です。
又、薬によっては副作用が出る場合もあります。人によってはですが、気分が悪くなり、吐き気を催すなどの症状です。
アレルギー性鼻炎と言えば決まって処方されるのが、抗ヒスタミン薬なんですが、
コレには二種類あります。
第一世代の抗ヒスタミン薬は、強い眠気を誘う代わりに、数分で効果を発揮するはずです。
逆に、第二世代の抗ヒスタミン薬は、眠気を感じることは少なくなりますが、
効果が現れるまでに時間がかかります。
他にも、アレルギー性鼻炎で使われる薬に、血管収縮性点鼻薬があります。
血管収縮性点鼻薬は数分で効果を発揮しますが、持続時間が短く、数時間で効果が薄れてしまうという欠点も併せ持っている薬です。
一方、ステロイド点鼻薬というのがあるんですがこちらは、効果を十分に発揮するまでに数日かかりますが、長い期間ずっと効果を実感することができます。
ただ薬の効果や副作用の出方というのは人によって様々あるので、人にいいからと言って、あなたにあてはまるかどうかは使ってみないとわからないことです。
一度試しに使ってみて、合わないとなったら医師に相談し薬を変えてもらうことです。
そうしながら自分の症状を緩和できる薬を見つけることです。
アレルギー性鼻炎を漢方薬で治療する?
最近では漢方薬が新たに日の目を見始めたようにあります。
漢方と言えば東洋医学ですが西洋医学と違い、効果の即効性を求めるというより、どちらかと言うと体質改善に近い解消法のように思われるんですよね。
薬も薬草の匂いがします。
アレルギー性鼻炎治療も漢方が用いられ、注目を集めているといいます。
東洋医学での病気に対する考え方は、特定の病名をつけることはありません。
アレルギー性鼻炎であれば、その人が自覚している症状、鼻水が出る、鼻づまりが起きる、くしゃみや喉のイガイガなどの症状に対して、それに合わせた薬を処方します。
つまり、鼻水が出るので困っている人には、
鼻水を抑える効果のある薬の処方するということです。
ですから、漢方では、同じアレルギー性鼻炎でも、その人の体質や症状によって、違う薬が処方されるのです。
漢方薬を使うと、西洋医学の薬のように眠気や口渇などの症状がほとんど出ないため、服用する時間を気にしなくてすみます。
食後服用に限らず、食前、食間服用が多いようです(西洋医学の薬は殆どが食後服用)
漢方薬なら処方によっては、妊娠中や授乳中の女性でも安心して服用することができます。
漢方は、継続的に飲み続けることで、体質改善に努めていく方に効果があるようです。
副作用が少なく、安心して飲める薬として知られる漢方薬ですが、無闇矢鱈に服用していくと、思いがけない症状が出ることもあるので注意が必要です。
漢方薬は、漢方薬局の他に、病院で処方してもらうこともできます。
病院で医師に処方してもらう場合には、漢方薬でも健康保険が適用されるはずですが、できれば、和漢診療科などの漢方の知識の豊富な医師がいる病院で処方を受けた方がいいでしょう。
ただ、漢方薬には即効性がないことが多いので、
鼻炎の症状緩和の対処療法として西洋薬を用い症状を抑えながら、
漢方薬で体質改善、根源治療を目指すという方法がいいのかもしれないですよ・・・
まとめ
アレルギー性鼻炎の治療として、手術について、そして西洋薬、漢方薬について考えをまとめてみましたがいかがでしたか?参考になることがありましたか?
アレルギー性鼻炎そのものを治すのは現代医学では難しいことのようです。自分にあった対処法で症状緩和に努めていき上手にお付き合いください。
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