友人知人の結婚式で頼まれるスピーチ。
「いいよ!」と安請け合いしたものの気がきでならない日が続きます。
私も経験があります。なるだけカンニングをせずに挨拶したいため、まず下書きを済ませ、何度も何度も繰り返し練習したものです。
当日は、祝宴が始まってからのスピーチなら、アルコールを流し込む手もありますが、来賓祝辞などになるとそうはいきません。
胸は張り裂けんばかりに脈打ちます・・・経験された方もいると思います。
祝辞というのは「祝いたい」という気持ちを言葉に代えて届けることを言います。
相手に対する想いとか、そこにまつわるエピソードなどを含め、それを表現できるのが、祝辞をされる方になります。
たとえどんなに拙い表現になったとしても、自分の気持ちを自分の言葉で表現したものが最高です。
「自分の言葉で語る」のはとても大切なことです。
それを踏まえて、良い例、やめたほうがいい例、などをイロんなパターンでの経験者の意見を基に紹介していきます。
スピーチされるという方の参考になれば幸いです。
結婚式のスピーチ、幼馴染の場合のアドバイス
結婚式というものは当然ながら新郎新婦は若い人たちです(主に)。
友人スピーチも当然、同じ年代の若い経験の乏しい方が、かしこまって人前で話すことになります。
慣れてないことから(人前で話すのはなかなか慣れないもんですが)よく手紙文にして紹介する人がいます。
手紙文が悪いわけではないのですが、いくつか注意しないといけないことがあります。
そもそも手紙文にするのは、
「緊張して話すべきことを忘れてしまうかもしれない。」というところから、
「敢えて手紙文という形にして、それを朗読する」という方法が取られるようになったわけです。
手紙文にすると、単なるあなた(スピーチされる方)と、
新郎又は新婦(新郎側の友人、新婦側の友人のスピーチ)との幼い小さい頃からの出来事や、
エピソードの紹介で終わってしまうことがよくあります。
そういうことは一般の列席者はどうでもよく、聞いていて途中で飽きてしまいます。
「手紙に書いてきました」と言って読み始めると、
「手紙なら棒読みでも構わない」と言った気持ちが生じてきます。
ですから、本来なら
「その場にいるのだから手紙にする必要はない。自分の言葉で伝えるべき」
という方が好ましいのは事実です。
手紙文にするのなら、気をつけておくことは、
誰に向けたスピーチなのかということを念頭に置いて文章を考える必要があります。
小さな頃のエピソードを語ることで、新郎新婦の人となり、キャラを、一般の列席者に紹介する語り草にするのか、
それか、自分と新郎又は新婦の間だけで成立する閉じたメッセージにするのか・・・
それなら、拝読後、手紙を記念に渡すことも出来るというメリットになります。
ここでおさらいをしておきます。
手紙文にして棒読みする場合は、「誰に向けたメッセージなのか?」
という部分を明確にすることが何より重要なんです。
そうでないと、先にも書いたように、列席者はどうでもいいと、途中で飽きてしまうことになります。
人前で喋るのは緊張してうまくいかないのは解りますが、だからこそ、
“自分の言葉で伝えるべき”と思います。
たとえどんなに拙い表現になったとしても、
自分の気持ちを自分の言葉で表現したものが最高なんです。
コレこそが最高のスピーチで、新郎新婦の思い出に残るプレゼントになると思います。
そんな想いを期待してスピーチをお願いしているんですよね、新郎新婦も、
多分、恐らく、絶対。。。きっと、場を盛り上げてくれると信じて・・・
結婚式のスピーチアドバイス、職場の同僚の時は?
職場の同僚の時のスピーチは、とにかく明るくユーモアを持ったスピーチが望ましいと思います。
スピーチをされる方は、社会に出て初めて新郎又は新婦と知りあったことになります。
大人としての付き合いをしてきている、同じ職場で切磋琢磨している、いわば良き友であり良きライバルでもあると思います。
仕事上の失敗談や、逆に功績で先を越された悔しさなどを、ざっくばらんに語れば、列席者は済んだことの思い出話として、笑い話にしてくれるもんです。
こういった話こそ新郎又は新婦の、ひととなりが垣間見えるスピーチになると思うんです。
突然ですが、結婚式に列席されたことあるでしょう?
披露宴でのスピーチで一番受けるのは、場が盛り上がるのが、だいたい、職場の同僚のスピーチなんです。
同じ会社で、職場で同じ目的に向かっている仲間だからこそ、仕事上の悩みも、ツライ胸の内も、共鳴することができるからなんですよね。
そこで、基本的に無難なスピーチをこなすには、
・冒頭にお祝いのことばを述べる
(◯◯君、△△さんおめでとうございます。ただ今ご紹介に預かりました大内でございます。新郎の◯◯君とは、彼が当社に入社して以来のおつきあいとなります。)
・新郎または新婦との関係を話す
(◯◯君とは入社式で隣り合わせになったのがきっかけで、彼の方から声をかけてきました。・・・云々)
・新郎新婦の人となりを紹介する。
(持ち前の人なつっこさと、お笑い芸人顔負けの面白さ、そして行動力が彼のまわりにいろんな人を引き寄せ、昼休みの社員食堂でも彼の周りにはいつも人の環ができています。)
・新郎新婦に対し、最後に改めてお祝いの言葉を述べる
(ご両家の皆様にも心よりお祝いを申し上げます。お二人の末永いお幸せをお祈りいたしまして、私からのお祝いの言葉とさせて頂きます。)
このような文言をいれておけば良いスピーチになると思います。
結婚式のスピーチ、会社の上司の挨拶のコツ
来賓のスピーチでは、以下の内容を必ず盛り込みます。
冒頭の挨拶
(本日はお日柄も良く、新郎・新婦ならびにご両家の皆様に心よりお祝いを申し上げます。)
1)新郎または新婦との関係を話します。
(ただ今ご紹介に預かりました水野でございます。新郎の◯◯君とは、彼が当社に入社して以来のおつきあいとなります。)
2)新郎または新婦の人となりを紹介します。
(◯◯君は、真面 目を絵に書いたような人物で、職場でも周りからの信頼が厚く、介護主任という重要なポジションをまかされております。)
3)お二人に対してお祝いの言葉を述べます。
(◯◯君、△△さん、本日は本当におめでとうございます。お二人の末永いお幸せをお祈りいたしまして、私からのお祝いの言葉とさせて頂きます 。)
職場の上司の挨拶は基本的にこのような文言であれば問題はないと思われます。あくまでも一般的になりますが・・・
私が列席したことのある同僚の披露宴で我々のTOPが来賓挨拶されたんですが、
“う~ん、上手い!”と思うスピーチをされました。
それは上記のような文言をいれながらも、キッチリと会社の宣伝もされていたんです。
「どうぞ、私共の会社の◯◯商品をお忘れなく・・・」
といったようなことなんですが、列席者の意識の中に商品名を植え付けることはできるんですね。サスガ!と思いました。
昔の話しですが、お店又は会社の名前を覚えてもらうために、パチンコ店を利用されていた方の話を聞いたことがあります。
パチンコ屋さんに電話をして、◯◯(お店又は会社の名前)の△△を呼び出して下さい・・・とお願いするんです。
するとパチンコ屋さんは「◯◯(お店又は会社の名前)の△△様、お電話が入っております。電話ボックスまでお越し下さい」と呼び出すんですね。
モチロン、パチンコ店には△△なんか行っていないんです・・。
だから、2~3回呼び出しするんです。そうすると・・・
◯◯(お店又は会社の名前)が知らないうちに脳裏に入るんです。
不思議なことに、パチンコに夢中になっていても・・・
たった10円でできるコマーシャルです。
いまではあまり通用しないでしょうが・・・携帯があるので。
余談になりましたが、宣伝するにはどんな場所でも利用できるもんなんですね。
披露宴会場といえども、会社の上役さんは自分の会社の宣伝の場になります。
大いに利用することをオススメします。
まとめ
結婚式では来賓や友人代表の祝辞と、新郎や父親による挨拶(謝辞)が行われます。
ここでは、同級生を含む幼馴染、会社の同僚、その上司によるスピーチのアドバイスとしてまとめてみました。参考になりましたか?
スピーチを頼まれている方、どうぞ堂々とスピーチされることを祈っています。
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